男子用小便器で水がうまく流れなくなった
以前勤務をしていた施設でのトイレのトラブルの一つに、男子用小便器で水がうまく流れなくなったという出来事がありました。これは水の出が悪くなったというよりも、排水口部分からの水はけの度合いが悪くなったと言った方が的確でしょうか。しかも、このトラブル、一つの小便器だけではなく複数の男子用小便器で起こっていましたので、何かしらの共通した原因があると考えられました。
その原因の解明は非常に短時間で終わりました。では、その原因とは何であるのかというと、排水口の蓋部分に付着していた尿石という塊が、水の流れる経路を塞いでしまっており、その結果、水がうまく流れなくないという状況を作り出していたのです。尿石という言葉を初めて耳にする方もおられるかもしれませんので簡単にご説明しますと、尿の中に含まれている尿酸が、カルシウムなどと結合することによって起こる現象で、よく尿管結石などの疾病の原因になっているのもこの尿石の一種になります。
この尿石、石という言葉が入っていることからもわかるように、石まではいかずともかなり頑固な汚れで、びっしりと小便器の蓋にこべり付いています。それは例えると硬くなってしまったチーズの塊のような状態。そのため、自然に尿石が流れていくとうことはありませんので、人為的な行動によってその尿石を取り除かなければ小便器の流れを良くすることはできません。そのため、この施設で勤務をしていた時に起こった小便器の水が流れなくなるというトラブルの時は、職員全員で尿石を除去する掃除を行いました。
ご自宅ではあまり男子用小便器を利用しているケースは少ないかもしれませんが、もし使用されているご家庭は、定期的にこの尿石を除去するような努力を行ってください。そうしなければ、私が以前勤めていた施設と同じように男子用小便器の水が流れづらくなってしまうというトラブルを起こしてしまうリスクを高めてしまいます。